2008年3月2日日曜日

Quito 通信 #2 緒戦事故相次ぐ

恥を忍んで事故経緯詳細を報告しましょう。


①キトまでは、ヒューストン経由のコンティネンタルでしたが、成田発が予定の1時間5分遅れ。ヒューストンでの乗り継ぎはもともと2時間しかなかったので、心配になって成田の地上職員に聞くと「偏西風が強いのでここのところ連日30分は早く着いています。1時間半あるから大丈夫でしょう。」とのご託宣。


②離陸後30,000フイートに達すると、自席の画面では時速750マイルの快速で飛行し始めた様子で一安心。

ところが1時間もすると機械故障で画面は真っ暗。隣席はHISの添乗員でペルーへ20人のお客を引き連れている女性。かなりのベテランとみた。

それでも5,6時間はまあ多分大丈夫だろうと思ってうとうとしていたが、やはり気になってとうりがかりのアテンダント(年配の日本人?)に到着時間を確認すると「画面を見てください」との一言。件の女性添乗員と私は一斉に声を張り上げて「故障していて見えないよ。」と抗議すれば少しも驚かず「乗り継ぎのお客様が多いから乗り遅れることはないです」と無視された。


③添乗員氏はさすがにベテラン、ビジネス席に出張ってみたら画面はなぜか正常に動いていたとか。
ところが今や時速は650マイルに落ち、到着時間は1時間10分遅れ、となればわずか50分の乗り継ぎ時間しかないことになる。米国は入国しないトランジット客もパスポートコントロールをクリアーしなければならない。しかも指紋、写真撮影、結構時間をかける質問などあり、これは乗り遅れかと二人とも半ば覚悟せざるを得ない状況となった。ましてや20人のお客を抱える添乗員氏は「乗り継ぎ機の遅れを期待するしかないわ。最初からこれじゃあね。」とほぼあきらめ顔。


④それでもわれわれはエコノミーの前から二番目の席だったので、最善を尽くそうと着機するやビジネス客を追い抜いて駆け足でパスポートコントロールへ。見ると幸い人はまばら。私は時間を少しでも節約しようと復路の切符も含めすべてのドキュメントを手にして待機。指紋採取はいつの間にか親指だけではなく、両手5本指となりこれが時間がかかる。やっと終って復路の切符も示そうとするといらないという。
切符を首から下げた鞄にしまって(つもりで)審査を待つ。


⑤やっとのことで、入国審査済みのパスポートを手に乗り継ぎのターミナルに急ぐ。途中添乗員氏に会うと「リマ行きは1時間遅れの出発で「ラッキー」と満面の笑顔(笑うとこんな美人だったのか?!)こちらはon timeとのことなので、もう20分しかない。Good Luckと声をかけて継続駆け足でセキュリティへ。靴を脱ぎバンドまでとられる厳重な審査を終えて出発ゲートにたどりつけば出発3分前。最後の客として乗り込むと、私の席には、露出過多の豊満ラテン中年女性がなんとどっかり座っているではないか。

「あなたの席?空席かと思ったわ。」と嫣然と微笑みながら自席に移動。


⑥自席を確保してほっと一息。なぜか気になって袋の切符を確認するとなんとない。空港でのどさくさまぎれに紛失してしまったのでした。会社時代を含めれば150回くらいの海外渡航歴があるが切符紛失は初めての経験でした。


⑦さてキトに着くと今度は荷物が未着となる。事前に予測していた

ー人も荷物も乗り遅れ。
ー荷物は間に合うが人は乗り遅れ
ー人は間に合うが荷物積み残し
のうち最後のケースとなった。

紛失荷物の書類を作成してもらうが、飛行機は一日一便なので明日の同時刻に(夜の10時半)空港に取りに来いとのこと。(普通はホテルに届けてくれるのですがね。)地上職員には恐縮したそぶりは全くない。


⑧あくる日着のみ着のままでコンティネンタルに電話してみると、「飛行機は予定通り。だから10時半に来い。」とのこと。空港についてボードを見るとなるほど着陸予定は10時10分。ところが待てど暮らせど飛行機は到着せず。そのうちボードは到着時間が少しずつ遅れ、最終的には何と到着はあくる日の0時55分。それでもやっと自分の荷物に巡り合い、ホテルに帰着したのは深夜2時でした。


⑨翌月曜日から紛失切符の解決に専念。帰途はグアテマラに一週間よる予定なのでそこまではコスタリカ航空、そこからコンティネンタルで日本へ。コンティネンタルはEチケットなので、多分大丈夫と思っていた。早速キトのオフィスに電話してみると簡単に無料で再発行できるとのこと。事務所訪ねEチケットを再発行してもらいひと安心。

問題は紙ベースのコスタリカ航空分。同社のオフィスを訪ねてみると「確かに予約は入っているが、この切符は当社が直接ではなくコンチネンタルを通じて販売したものだから当社では処理できない。あちらへ行って相談してください」とのことなので同社オフィスを再訪。

すると「お前がその切符を当社から買ったという証拠書類が必要」というので具体的にどんな書類かと尋ねると「販売店には切符の控えがあるはず。そのコピーをファックスしてもらえば良い。」

購入先のJTBに電話すると「切符自身の控えはないが、購入記録はある。」とのことなので早速faxしてもらう。さすが日本の会社は処理が早く火曜日早朝には書類入手。

⑩三度コンティネンタルを訪ねると、「切符のコピーと言ったはず」と受け付けない。そこをなんとかと交渉。最後は「自分には判断できない。詳しい係員は金曜日の午前中に来るので出直してこい。」

で、金曜日の午前10時に4度目の訪問。ああでもないこうでもないとの交渉が続きその間コスタリカ航空事務所と3回往復(両事務所の距離が徒歩3分と近いので助かった!!)

やっとのことで

ー航空券を新たに購入する。

ーしかし旧航空券が使用されなかったら手数料100ドルを差し引き3ヶ月後に返金する。

ことになりました。この間所要時間は2時間半。


お粗末なお話で失礼しました。旅先では貴重品十分お気を付けください。それにしても日本との連絡でSKYPEを使えて助かった。普通電話でやっていたら電話代だけでも大変でした。


よし


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