2008年3月8日土曜日

キト通信 #3 Maestra Carmita


私のスペイン語の先生は昨年(1月から2月にかけてやはり一か月滞在しました。)と同じCarmita先生。メスティソで45歳の既婚女性です。大学卒語学教師の免許を持っているラテン的な愛嬌もあるなかなか教養のある女性です。昔はたぶん相当な美人だったろうと十分推測できますし、また今でも魅力ある女性です。通っている学校を紹介してくれたSalongoの現地駐在員は盛んに「Carmitaはきれいですよね。」と同意を求めます。まあそれほどでもありませんが。



中南米に少し長く滞在してみると、Indigenaの血が混じったMestizoに人たち、特に教育を受けてきた人たちにはかっての征服者スペインそして白人支配に対する根づよい反感があり、また反米感情があるのに気づきます。長い間自国の裏庭にように事実上強い影響力を発揮してきた米国に対する複雑な感情は、私にも理解できます。いまやチャベスを盟主として南米には反米同盟が出来上がっているようにさえ思われます。(チャベスはいささかやりすぎですが)

Carmita本人の言によれば、彼女の給料は2.2ドル/時間の時間給で、平均的な手取り月額は200から300ドルだそうです。(エクアドルでは米ドルが通貨です。)
彼女のご主人は大学の物理学科を卒業したけれども、それを生かす就職先がなく、現在は小型トラックで商品の配達ををしています。

ちなみにスーパーへ行って物価を見てみると
ー卵15個 2ドル
ービール小瓶 50セント
ーミネラルウオーター 5リットル 1.1ドル
などなどです。
また町のレストランへ行くと昼食は3から4ドルといったところでしょうか。

庶民の生活は楽ではないようですね。

ご夫妻には一人娘のVanesaがいて、19歳大学2年生、専攻はInternational Business。一年生の成績がよかったのでCarmitaは160ドルの携帯を月賦で買ってやったそうです。携帯はここでもおお流行り。昨年モンゴルの草原でも若者が馬上で携帯を使っているのを見ましたが世界の若者の好みは同じですね。
昔東南アジアで庶民が味の素を大量に使っているのを見ました。消費のアンバランスをここでも感じます。

よし

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